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親が亡くなった後の家の片付け|実家の遺品整理にかかる費用と進め方【2026年版】

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親が亡くなった後の実家の片付け方法を解説。遠方からの対応方法、空き家の管理リスク、遺品整理の費用相場、相続財産からの充当方法、業者への依頼手順まで。

親が亡くなった後の家の片付け|実家の遺品整理にかかる費用と進め方【2026年版】

親が亡くなった後の家の片付けはいつ始めるべき?

親が亡くなった直後は葬儀や各種届出に追われ、実家の片付けまで手が回らないのが普通です。法律上「いつまでに片付けなければならない」という期限はありませんが、状況によって適切なタイミングは異なります。

持ち家の場合は四十九日の法要を一つの区切りとして着手するケースが多く、気持ちの整理がつきやすい時期とされています。一方、賃貸物件では退去期限(通常1〜2か月)があるため早急な対応が必要です。

また、相続放棄を検討している場合は死亡を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ申述する必要があり、遺品を勝手に処分すると相続承認とみなされるリスクがあります。相続税の申告期限は10か月以内であるため、不動産や預貯金を含む財産の全体像を早めに把握しておくことも大切です。

「いつかやらなければ」と先延ばしにするほど空き家リスクや固定資産税の負担が増すため、まずは貴重品の確認と親族間の方針共有だけでも早めに進めましょう。

  • 四十九日の法要後:精神的な区切りがつきやすく、持ち家の場合に多い
  • 賃貸物件の場合:退去期限に合わせて早期着手が必要。家賃が発生し続ける
  • 相続放棄を検討中:3か月以内の判断が必要。遺品の処分は慎重に
  • 相続税の申告:10か月以内。財産把握のために先延ばしは避ける

実家の片付けを始める前にやるべき5つの準備

いきなり物を捨て始めるのではなく、まず5つの準備を整えてから着手することでトラブルを防げます。特に兄弟・親族間の合意形成と貴重品の確保は、後から取り返しがつかない問題に直結するため最優先で行いましょう。

5ステップの流れ:① 日程・役割分担 → ② 貴重品の捜索 → ③ 3分類で仕分け → ④ 不用品の処分 → ⑤ 清掃・各種手続き。

準備1. 兄弟・親族全員で方針を共有する

誰が主導するか、形見分けの希望、費用負担の割合を事前に話し合います。口頭だけでなくLINEグループやメールで記録を残しておくと、後のトラブルを防げます。遠方の親族も含めて早い段階で合意を取るのが理想です。

準備2. 遺言書・エンディングノートの有無を確認する

自筆証書遺言は未開封のまま家庭裁判所で検認を受ける必要があります。法務局の保管制度を利用している場合は検認不要です。エンディングノートがあれば、故人の希望や金融機関のパスワード情報の確認にも役立ちます。

準備3. 貴重品・重要書類を最優先で捜索する

通帳・印鑑・権利書・保険証券・年金手帳・マイナンバーカード・契約書などを真っ先に確保します。見つけたものはリスト化して親族間で共有し、所在を明確にしておくと相続手続きがスムーズです。

準備4. 相続手続きのスケジュールを確認する

相続放棄の期限(3か月)、準確定申告(4か月)、相続税申告(10か月)など時間制限がある手続きを把握しておきます。期限を過ぎるとペナルティが発生するため、早期にスケジュール管理しましょう。

準備5. 実家の現状を写真で記録する

片付け前の部屋の状態を写真・動画で記録しておきます。不動産の売却や賃貸を検討する場合、リフォーム範囲の判断材料になります。業者への見積もり依頼時にも写真があるとスムーズに進みます。


遠方から実家を片付ける場合の進め方

親の実家が遠方にある場合、何度も現地に通うのは時間的にも経済的にも大きな負担です。限られた訪問回数で効率よく進めるためには、事前準備と現地作業の切り分けが重要になります。まず初回訪問では貴重品の確保と部屋全体の写真撮影に集中し、仕分けや処分の判断は持ち帰って親族と相談しましょう。

衣類や食器などの小物はダンボールに詰めて宅配便で自宅に送り、仕分けを手元で行う方法もあります。大型家具や家電の搬出・処分は、遺品整理の事業者に依頼すれば立ち会いなしで対応できるケースも多いです。鍵の受け渡し方法や貴重品の取り扱いルールを事前に打ち合わせておけば、遠方でも安心して任せられます。

仏壇・位牌・アルバムなど供養や形見分けが必要なものは、初回訪問時に必ず確認して別保管しておきましょう。近隣の親族や知人に定期的な様子見を依頼できると、空き家の管理面でも助かります。

  • 初回訪問:貴重品の確保、写真撮影、仏壇・位牌・アルバムの別保管
  • 自宅で対応:小物の仕分け、親族との形見分け相談、各種手続き
  • 2回目以降の訪問:大型家具の確認、事業者との打ち合わせ、不動産の方針決定
  • 事業者への依頼:立ち会いなしでの対応可否、鍵の受け渡し方法を事前に確認

実家の遺品整理にかかる費用の目安

実家の遺品整理にかかる費用は、間取り・荷物量・作業難易度によって大きく異なります。以下の表はあくまで参考価格の目安であり、実際の料金はご案内先事業者との確認で決まります。一軒家の場合は2LDK〜4LDK以上の広さになることが多く、長年住んだ実家ほど荷物量が多くなるため費用も高くなる傾向があります。

仏壇の供養やエアコンの取り外し、ハウスクリーニングなどはオプション扱いとなる場合があるため、見積もり時に確認しましょう。

  • 費用が高くなる要因:2階以上への階段搬出、大量の書籍・衣類、仏壇の供養手配、特殊清掃が必要なケース
  • 費用を抑える工夫:衣類・食器など自力で処分できるものは事前に仕分けしておく、リサイクル可能な家電・家具は買取に出す
間取り作業人数の目安参考価格の目安作業時間の目安
1DK・1LDK2〜3名50,000円〜150,000円2〜4時間
2DK・2LDK3〜5名90,000円〜250,000円4〜8時間
3DK・3LDK4〜7名150,000円〜400,000円6〜12時間
4LDK以上5〜8名200,000円〜800,000円以上1〜2日

空き家のまま放置するリスク

「まだ気持ちの整理がつかない」「兄弟間で方針が決まらない」といった理由で実家を空き家のまま放置してしまうケースは少なくありません。しかし、空き家の放置にはさまざまなリスクが伴います。

2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、管理が不十分な空き家は自治体から「特定空家」に指定される可能性があり、税制・資産価値・近隣関係の面で深刻な影響が出ることがあります。

固定資産税が最大6倍になる可能性

特定空家に指定されると固定資産税の住宅用地特例(最大6分の1の軽減)が解除され、税額が最大6倍に跳ね上がる場合があります。管理が不十分な空き家は年間の税負担が大きく増えるため、早めに維持管理か処分の方針を決めるのが経済的に合理的です。

建物の劣化・倒壊リスク

換気不足によるカビ・腐食の進行、台風や地震での倒壊危険など、人が住まない建物は急速に劣化します。特に木造住宅は湿気による傷みが進みやすく、定期的な換気・点検が欠かせません。

近隣トラブルの発生

雑草の繁茂、害虫・害獣の発生、不法投棄の温床など、空き家は近隣環境にも悪影響を及ぼします。苦情や行政指導の対象になると、所有者として対応の手間が増えるため注意が必要です。

不動産価値の下落

建物の状態が悪化するほど売却価格が下がり、解体費用の負担が増します。更地にして売却する場合でも解体費用は100万円〜数百万円かかるため、早期の方針決定が資産保全の鍵になります。

管理責任と損害賠償リスク

所有者には空き家の管理責任があり、空き家が原因で第三者に損害を与えた場合、損害賠償を請求されるリスクがあります。瓦の落下や塀の倒壊などで通行人に被害が出るケースもあるため、最低限の管理は継続する必要があります。


相続財産から遺品整理費用を充当する方法

遺品整理の費用を誰がどのように負担するかは、兄弟間でトラブルになりやすいポイントです。一般的には相続人全員で負担を分担しますが、故人の預貯金や相続財産から費用を充当する方法もあります。

2019年の民法改正により、相続開始後でも各相続人が単独で故人の預貯金口座から一定額(1金融機関あたり150万円が上限)を仮払いできる制度が設けられました。葬儀費用や遺品整理費用など緊急性のある支出に活用できます。

ただし、仮払いした金額は遺産分割時に精算されるため、他の相続人への事前報告と記録保管が重要です。相続税の申告においては、遺品整理費用そのものは直接的な債務控除の対象にはなりませんが、相続財産に含まれる不動産の処分に伴う費用として考慮される場合があります。詳しくは税理士に確認してください。

  • 預貯金の仮払い制度:各相続人が単独で一定額まで引き出せる(1金融機関あたり150万円が上限)
  • 遺産分割協議で費用負担を決める:「遺品整理費用は相続財産から差し引いてから分割する」と合意するケースが一般的
  • 生命保険金の活用:受取人固有の財産だが、相続人間の合意があれば費用に充てることも可能
  • 注意点:相続放棄を検討中の場合、故人の財産を使って費用を支払うと相続承認とみなされる可能性がある。必ず専門家に相談を

実家の片付けを事業者に依頼する場合の流れ

実家の遺品整理を事業者に依頼する場合の一般的な流れを把握しておくと、初めてでも安心して進められます。タノミルでは、ご相談内容をお聞きしたうえで条件に合うご案内先があるかお調べしています。料金や作業内容の詳細は、ご案内先事業者との確認で決まります。

ステップ1. 相談・問い合わせ

タノミルのフォームまたはLINEから、間取り・荷物量・ご希望時期などをお知らせください。まだ依頼を決めていない段階でも構いません。遠方にお住まいの場合は訪問スケジュールもあわせて伝えるとスムーズです。

ステップ2. ご案内先事業者の確認

ご相談内容をもとに、対応可能な事業者があるかお調べします。複数社への一斉送信は行いません。条件に合うご案内先がない場合はその旨をお伝えします。

ステップ3. 現地見積もり

ご案内先事業者が現地を確認し、作業内容と費用の見積もりを提示します。見積もり内容に納得できなければ断っていただいて構いません。この段階で追加料金の発生条件も必ず確認しましょう。

ステップ4. 作業日の決定と実施

見積もりに合意したら作業日を決定します。当日は搬出・仕分け・処分を事業者が行います。貴重品や形見の仕分けは立ち会いのうえで進めると安心です。

ステップ5. 作業完了の確認

作業後に部屋の状態を確認し、問題がなければ完了です。立ち会いが難しい場合は写真での報告に対応している事業者もあります。賃貸物件の場合は原状回復の状態も合わせて確認してください。


兄弟・親族間でのトラブルを防ぐポイント

実家の片付けでは「何を残して何を捨てるか」「費用は誰が負担するか」「不動産をどうするか」をめぐって兄弟・親族間でトラブルになるケースが少なくありません。感情的な対立を避けるためには、作業を始める前に話し合いの場を設けることが重要です。

形見分けの希望は全員から事前に聞いておき、リスト化して共有しましょう。費用負担は「全額を相続財産から差し引く」「均等割り」「主導した人が多めに負担する代わりに形見を優先的に選べる」など、いくつかのパターンを提示して合意を取るとスムーズです。

  • 形見分けのルールを事前に決める:希望が重なった場合の優先順位や、じゃんけん・順番制などの公平なルールを設けておく
  • 費用負担と分担を書面で残す:口約束だけでは後からトラブルになりやすい。LINEやメールでの記録でも構わないので合意内容を文字にしておく
  • 一人に負担を集中させない:遠方に住む兄弟も費用負担や手続き面で分担する。「近くに住んでいるから」という理由で一人に押し付けない
  • 感情的になったら一旦保留にする:思い出の品の処分は感情が動きやすい。判断に迷ったら「保留箱」に入れ、日を改めて決める
  • 不動産の方針は早めに話し合う:売却・賃貸・解体・維持管理のどれにするか。全員の意思を確認しないまま進めると深刻なトラブルになる

実家の片付けでよくある質問

親が亡くなった後の実家の片付けについて、よく寄せられるご質問をまとめました。本文で詳しく扱っている内容は要点のみ、独自の疑問には詳しく回答しています。

  • Q. 親が亡くなった直後に遺品を片付けても問題ない? → 法律上の制限はありませんが、相続放棄を検討している場合は遺品の処分が相続承認とみなされるリスクがあります。まずは貴重品の確保にとどめ、専門家に相談してください
  • Q. 仏壇・位牌の処分方法は? → お寺や供養サービスを通じてお焚き上げ(供養処分)を行うのが一般的です。費用は仏壇のサイズによりますが、供養料として1〜5万円程度が目安です
  • Q. 遺品整理の費用は相続税の控除対象になる? → 遺品整理費用は原則として直接的な債務控除の対象外ですが、状況によって考慮される場合があります。詳しくは税理士にご相談ください
  • Q. 粗大ごみを自治体に出す場合の手順は? → 自治体の粗大ごみ受付窓口に申し込み、処理券を購入して指定日に出します。1点あたり数百円〜2,500円程度で処分できますが、回収まで1〜2週間かかることが多く、大量処分には不向きです

Q. 写真やアルバムが大量にある場合はどうする?

デジタル化サービスを利用してデータとして保存する方法があります。厳選した写真だけを手元に残し、残りはデジタル化して保管すると物理的なスペースを取りません。専門業者に依頼する場合、1枚あたり数十円〜のサービスが一般的です。

Q. 実家を売却する場合、片付けは売却前に済ませるべき?

はい、家財道具が残った状態では売却活動が進みにくくなります。不動産会社に相談する前に遺品整理を終えておくのが一般的です。相続登記も2024年4月から義務化されているため、名義変更も早めに進めてください。


まとめ|一人で抱え込まず、まず相談を

親が亡くなった後の実家の片付けは、精神的な負担と物理的な作業量の両面で大きなエネルギーを要します。四十九日までに無理に終わらせる必要はありませんが、空き家の放置リスクや相続手続きの期限を考えると、先延ばしにしすぎないことも大切です。まずは貴重品の確保と親族間での方針共有から始め、自分でできる範囲と事業者に任せる範囲を切り分けていきましょう。

「何から始めればいいかわからない」「遠方で実家に通うのが難しい」「費用感が知りたい」という段階でも、タノミルにご相談いただけます。タノミルは、ご相談内容をお聞きしたうえで条件に合うご案内先があるかお調べする無料の相談窓口です。複数社への一斉送信は行いません。料金や作業内容の詳細はご案内先事業者との確認で決まります。まだ依頼を決めていない段階でもお気軽にお問い合わせください。

よくある質問

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